橘湾岸スーパーマラニック 趣旨

大会趣旨

皆様、こんにちは!

ようこそお出でてくださいました。
ここにお出でた方はランナーの方かランニングになんらかの形で携われる方と思いますが、しばし遊んでいただければ幸いです。

まずこのコースを設定いたしましたのは、長崎県中南部の、長崎港、野母崎半島、橘湾岸、島原半島、(特に島原半島は平成21年に国内第1号となる世界ジオパークに認定されその自然景観のダイナミックさと美しさが見直されているところです。)そして有明海の風光明媚な景色を走り旅に満喫していただきたくご案内するものです。
街の中心街から、登山道路もあり、そしてこのコースの殆どを辿る海岸線の道々を行く設定になっております。長崎を囲む東シナ海、橘湾、有明海はそれぞれ違った顔を持っており、その海の景色の違いを存分に楽しんでいただきたいのです。
懐かしい中にも美しく鄙びたまた荒々しい風景の中に各地の漁港をくまなく巡るコースでもあります。普段都会暮らしで見落としがちな地方の小さな漁港を比較しながら走られるのもまた楽しいものでしょう。
そして終盤にはあの雲仙普賢岳の大火砕流跡を間近にというよりもその痕跡の上を通過するような眉山道路をコースの中に取り入れております。
ランナーの皆様にはアップダウン激しい難所ではございますが、その大自然の景観も是非ご覧になっていただきその足でしっかりと走り抜いていただきたいと思います。

さて一方、九州山口沖縄に唯一フルマラソンやそれ以上の大会が長崎県にはないという情けない実情があります。これは全国レベルから見てもいかにボラを含めて市民ランナーの啓蒙が遅れているかを物語っていると思われます。
諫早高校や三菱重工、十八銀行などの学生、社会人や実業団のトップアスリート達のレベルは長崎県は決して低くはありません。フルマラソンがない最大の理由は道路事情による警察の道路使用許可が下りないと言う理由からでしょう。
一方、他県に較べてマラニック愛好者が少ないとも思えないのに、道路使用許可のいらないマラニック大会開催を市民ランナーレベルの方々で誰もやる人が出てこない。横の連絡が他都市ほどないのが実状なのでしょうか?
反面、長崎地方は優れて風光明媚な道と歴史史蹟が数多く残されており、長崎県全体がマラニック最適の立地だと申し上げても過言ではないと思います。
こんな恵まれている道を全国のランナーに来て走っていただきたいと常々思っておりました・・・。

今般、健康指向と自己の向上心を発露を具現するための場所として、ランニング愛好者に支持され愛されこの傾向は今後も続くでしょう。その大会の中にも隆盛が続くものと自然と消えてゆく大会があるのはランナーの支持があるかないかという世の習いであるしまた、主催者の熱意の振幅にもよることでしょう。
この「橘湾岸マラニック273Km48〜54時間」の大会主旨は超ウルトラの魅力を一人でも多くのランナーに味わっていただきたいと思うからでです。超ウルトラを完走すれば一人その充足感に浸れる。誰にも理解できない、いや理解すらされない自分に対する自分だけの勲章になるでしょう。活計(たつき)以外の人生最大の思い出の一つになるかも知れません。
すでに各地の100キロクラスのウルトラレースに完走して今一、次の目標を絞り切れていないランナーにこそ、また速さを競わないゆっくり長く走りたいランナーにこそこの大会に出て挑戦していただきたいと思うのです。しかし、二日間以上に渡る大会に体を酷使した時間とその休息回復の為の一日とさらに大会会場への移動の合計の時間を考えたならばなんと贅沢な時間の消費でしょうか?しかしそれはかけがえのない永久の思い出として心に残るはずです。
さて、全国の100km以上のウルトラの大会は随分と増えました。プライベートな大会を含むと数えきれない程の大会が毎月の如く開催されている様です。
町おこしの為に行政体や自治体が開催しているウルトラの大会についてはどの大会も相当数の関係者動員で赤字を覚悟し、エイドなども充実されていて、心のこもるおもてなしを感謝しこそすれ注文を付けたりする余地などはありません。
私が首をひねるのは営利事業としか思えない大会をボランティア事業と標榜し、「走らせてやっている」という殿様意識丸見えの主催者の大会で、エイドの充実などの進歩がないままに、完走できないのは力がないせいだという尊大な態度でいるというマラニック大会があるという現実なのです。フィニッシュまでなんとかゴールさせたいという意識がないのはエイドの貧弱さから見てもよくわかります。
ランナーが何を欲しているかを理解できないし、しようとしていないのでしょう。何故ここまで疑問に思うかは、それは参加料の高さの一点にあります。参加料が安価であれば納得はしますが、今ある国内の超長距離マラニックのこの高額の参加料はボラの大会にしてはあり得ない設定だと思うのです。
もちろん営利事業と宣言していれば何も問題はありません・・・。そう宣言していれば参加するランナー達をお客として大事に扱う事でしょうしランナーの意見も謙虚に聞く事でしょう・・・。
今100kmを越す超長距離大会は売り手市場でランナーは出たければ言うなりの参加料を払うしかないのが現実です。この世界には100km大会と違って大会を選べないのです。今は独占寡占の状態で市場原理がうまく働かない時期なのかもしれません。
そこで全国に超長距離の大会がそこそこに出来たならば、参加料に見合っているか?や、コースの風光明媚さ、大会のエイド、大会の仕掛け、などの比較要素ができ大会を選べるようになるだろうし既存の大会も内容がよくなって行くに違いないと考えます。

現実は高額の参加料を気軽に払える人がすべてだとは思えませんし、また高額の参加料と言えども完走したいという「志し」を立てたランナーには無理してでも払おうとするでしょう。そして完走した感動で高い参加料への疑問は消し飛んでしまい、いい思い出しか残らないマジックにかかってしまうのかも知れません。またリタイヤしたらしたでその悔しさにリベンジを誓い自分にケジメをつける為に再挑戦する事でしょう。またあるランナーは出場してそのサポートの落差に落胆した時に、その疑問を投げかける機会を見つけられぬまま埋もれてしまうことになるかもしれません。
そのような方にこそこの大会に出ていただきたいと思うのです。
さてこの大会を企画して丸五年(平成23年現在)が経過しました。地元や福岡県佐賀県の仲間有志の支えで継続できた事はまことに僥倖だと言わざるを得ません。今まではまことに高邁なボランティア精神で大会を支えてくださり、ようやくにして参加者数も100人を超える大会に成長してきました。ただこの大会の基本ポリシーにあるように安価でホスピタリティ溢れる大会の維持については、大会財務面での見直しが必要となりつつあるのも事実です。平成20年の秋の大会において、ようやく大会の赤字の幅が縮小傾向になり、本来スタッフに支払うべき直接経費の捻出の問題が解決できつつあります。また今後の大会継続に向けて、大会財務内容の強化も計っていかねばならい時期となりました。この大会は第二創業期に移行しつつあるのです。

 

今後の橘湾岸マラニックのポリシーは不変であります。

  1. 安価でホスピタリティー溢れる大会であること。
  2. 郷土色のある大会であること。(エイド内容の工夫とコース設定)
  3. 参加者全員が完走できるような工夫ある大会であること。
  4. ウルトラマラソンに憧れるランナーの為の登竜門の大会であること。

 

この趣旨に賛同されるランナーの参加およびスタッフとしてご協力を仰げたらこの上ない喜びとするものであります。

謹言。

平成23年2月吉日 改訂